自分で切って、選んで、焼いて、みんなで食べる。名古屋で初めてのグリリスト講座
10/11、名古屋・大須で、あんちゃんが教える「Grillist Basic Course(初級編)」を初めて開きました。集まったのは、道具は持っているのに使いこなせない人、基礎からやり直したい人、火を囲む時間をもっと楽しみたい人。4組のペアで、野菜を切るところから、炭の火起こし、約20種類のスパイス選び、7品の焼き分け、そしてみんなで食べるところまで、全部自分の手でやりました。見て覚えるのではなく、自分で焼いた一皿を「おいしい」と言ってもらうところまでが、この講座です。
1見て覚えるのではなく、自分の一皿を焼いて帰る
この講座がいちばん大事にしているのは、最初から最後まで「自分の手でやる」ことです。
講師が焼いたものを見て、食べて帰る。そういう楽しみ方もありますが、この講座はちょっと違います。食材を切るのも、炭に火をつけるのも、スパイスを選ぶのも、グリルの前で焼き加減を見るのも、受講した人自身。あんちゃんとヨッシーは、そのすぐ横で手元を見ながら声をかけます。
とくに力を入れているのが、スパイスです。テーブルには、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、日本などから集めた約20種類。ひとつずつ味見をして、自分のチキンに使うものを選びます。同じ鶏ももなのに、選んだ人の数だけ違う味になる。その一皿を、みんなに食べてもらって「おいしい」と言われる。ヨッシーいわく、その「これ、自分が作ったんだ」という感覚こそが、この講座の満足ポイントです。
もうひとつは、家に持って帰れること。7品は、グリルの温度が高い順に焼いていきます。炭を足さずに最後まで焼けるこの考え方は、家のグリルでもそのまま使えます。家で1台のグリルで焼くときの流れは、受講したみなさん向けに別にまとめています。


| 大事にしていること | 当日やったこと |
|---|---|
| 見るだけにしない | 切る・火を起こす・焼く・測る、を全部受講者の手で |
| 自分だけの味をつくる | 約20種類のスパイスを味見して、自分のチキンの味を決める |
| 家で焼ける考え方を持ち帰る | 7品をグリルの温度が高い順に。炭を足さずに焼ける考え方ごと覚える |
| 焼いたら、みんなで食べる | 焼き上がるたびにペア同士で食べ比べ。最後は修了証を受け取って解散 |
2火はあおがない。ほったらかしで起こす
最初の大仕事は火起こし。うちわでパタパタあおぐ、いつもの火起こしとはまったく違うやり方でした。
ペアごとにグリルを1台。大きなケトル2台と、持ち運べる小さなグリル2台を使い分けました。最初の火起こしは、うちわでパタパタあおぐいつものやり方とはまったく違って、火をつけたら待つだけ。その間に中で野菜を切り、戻ってくるころには炭がすっかり準備できていました。
ここから先の料理は、ぜんぶ「炭のある側」と「ない側」の2つのゾーンの使い分け。これを覚えると、表面だけ焦げて中が生、という焼き方とはお別れです。
焼くたびに網をみがく「ゴシゴシタイム」は、この日いちばん口にした言葉かもしれません。


3スパイス選びから、自分だけのチキンを焼く
チキンの味付けは、ずらりと並んだスパイスのテイスティングから。オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、日本と、国ごとに味の方向がまるで違いました。
ひとさじずつ舐めては、辛い、チョコみたい、炭の香りがする、と言い合いながら、自分の1枚に使うスパイスを決めていきます。ブレンドする人、ひとつに絞る人、それぞれでした。
焼き上がったら、ペア同士で食べ比べ。皮はカリッと、中はプリプリで、フライパンとは別物だという声が続きました。同じ鶏ももでも、スパイスが違うだけで全部違う味になるのが、この講座のいちばん面白いところです。
ペアの相手のチキンをひと口もらって、自分のと比べる。その時間がいちばんにぎやかでした。


4焼き野菜とポテトに、いちばん素直な「うまい」
チキンの下ごしらえのあとは、野菜を切ってグリルへ。焼き上がりを待つ間に、みんなでつまみました。
パプリカ、玉ねぎ、ズッキーニを、野菜用のバスケットでまとめて焼きました。焦げて炭になるいつもの焼き野菜とは違って、しんなりしてみずみずしいまま。パプリカが甘い、ズッキーニがおいしいと、塩だけの下味でも箸が止まりません。あんちゃんいわく、BBQのあとに「いちばんおいしかったのは野菜」と驚かれることが多いそうです。
じゃがいもとさつまいもは、皮つきのままじっくり焼いてホクホクに。さつまいもは何も味をつけていないのに甘くて、驚く声が上がりました。




5燻したソーセージと、板で蒸し焼くサーモン
火が少し落ち着いてきたら、燻製と板焼き。煙と木の香りをつける2品です。
ソーセージは、燻製の香りがのるように生のものを使います。りんごの木とチェリーの木で燻した2台を食べ比べると、色も香りも少しずつ違う。パンパンに張った皮をかじると、肉汁が勢いよく飛び出しました。一緒に燻した卵も、卵だと分からなくなるくらいの香りです。
サーモンは、水を吸わせた杉の板と桜の板にのせて焼く一皿。木の香りをまとって、ふっくら仕上がりました。2枚の板で香りの違いを食べ比べられるのも、この料理の楽しいところです。講座のあと、あんちゃんが「桜の板でのサーモン、結構良かった」と話していたほどです。


6市販のピザが化けて、焼きオレンジで締める
最後はピザとデザート。そして、受講したみなさんへの修了証です。
ピザは、スーパーで売っている生地に、ペアごとに好きな具をのせて焼きました。底はパリッと、中はもちっと。数百円のピザが化けた、と焼き上がるたびに歓声が上がりました。チーズとはちみつだけのピザも、別腹で消えていきました。
締めは焼きオレンジ。熱でぷっくり膨らんだ果肉は、お腹いっぱいでもするっと入ります。最後にあんちゃんから一人ずつ修了証が手渡されて、全員で集合写真を撮りました。




7講座が終わっても、火は続いていく
修了証を受け取ったら、それで終わりではありません。
受講したみなさんには、作り方・温度・焼く順番をまとめた復習ノートをお渡しします。家で焼いてみて迷ったら、いつでも聞いてください。講座のあと、さっそくグリルを一式そろえたという声も届きました。
初級編のその先には、丸鶏や、肉に味を注射で入れるやり方など、もう一歩先の焼き方があります。次の段の講座も準備しています。そして毎月のYORONバーベキューでは、グリリストたちがいつでも火を囲んで待っています。
次の初級編は、東京での開催に向けて日程を調整しています。決まったら、講座のページとコミュニティのLINEで最初にお知らせします。


参加者の声
どれも本当に美味しく、それぞれのスパイスの味付けによってそれぞれの個性が出るのもまた面白くて発見がありました。サーモン、オレンジは本当に素材の味が生かされていてまたそれも最高に美味しかったです。幸せー
普段食べる食材が別物みたいでした!使うスパイスによって良さがどれも違ってお腹いっぱいになるまで食べれました。鶏肉とサーモンはふわふわで、ピザは生地がサクモチでお気に入りでした。お腹いっぱいでもサラッと食べれるオレンジも最高でした!ありがとうございました!
うれしたのしおいしすぎて、イベントのあと、うっかりWeberを一式買っちゃいました。
ありがとうございました。ようやく参加できました!楽しかったのはもちろんですが、おウチ時間の趣味にしたいです。
年内5回は練習します!!自分は話すのが苦手なので、コミュ力も向上させてみせます!
今、職場で個別最適な学びや自己調整学習に力を入れています。自分で行うお肉の味付けしかり、一次体験を大切にした講座や、役割が豊富に存在するBBQという営みは、子どもにも大人にも、和み楽しむためのとても良い教材やなー!と感動しました。