SOURCING GUIDE — スーパーで買えない食材の仕入れ

うまいBBQは、仕入れで決まる

ズッキーニや玉ねぎはどこでも買えます。でも丸鶏、杉板にのせるサーモン、ちゃんとしたスペアリブ、ジビエ、ご当地の逸品——本当に焼きたいものほど、スーパーの棚には並んでいません。このページは、僕らが実際に買って焼いてきた記録をもとに「どのルートで手に入れるか」を整理した仕入れガイドです。

通販の価格・在庫・配送条件は変わります。「未検証」マークのついた項目は、注文前にご自身でご確認ください(確認日: 2026年8月11日)。

PRINCIPLES — 仕入れの考え方

先に、3つの原則だけ。

01 — 冷蔵>冷凍

「冷蔵で前日着」がベスト

丸鶏はその日におろされたものだと消費期限が2日ほどしかありません。冷凍したくない食材こそ、冷蔵配送で前日に届く手配が理想。通販を選ぶときは価格より先に「冷蔵か冷凍か」を見ます。

02 — 店を指名する

同じ食材でも、店で味が変わる

僕らの実感として、サーモンはライフのものと東急ストアのものでは味がはっきり違いました。BBQは「焼くだけ」だからこそ素材の差がそのまま出ます。食材ごとに店を指名して買い回るのが基本です。

03 — 事前発注が最強

並ばず、外さず、確実に

朝イチで店に走っても、あるかどうかは運です。鮮魚店や精肉店に事前に発注しておけば、待ち時間ゼロで確実に受け取れます。コストコまで往復するより、近所の専門店に予約する方が早いことも多い。

4 ROUTES — 入手ルートの全体像

手に入れるルートは、4つしかない。

スーパーで買えない食材も、ルートに分解すればシンプルです。①店を指名して買う ②専門店に事前発注する ③通販で取り寄せる ④現地で買う。食材ごとに最適なルートが違います。

項目 ROUTE 1店を指名して買う ROUTE 2専門店に事前発注 ROUTE 3通販で取り寄せる ROUTE 4現地で買う
向いている食材 サーモン、スペアリブ、牛脂・ミンチ、生ソーセージ 丸魚・サーモン(鮮魚店)、丸鶏・特殊カット(精肉店) ジビエ、近江鴨、丸鶏(冷蔵指定)、ご当地食材 旅先の逸品(近江鴨、藁焼きカツオなど)
確実さ △ 当日の在庫しだい(丸鶏は朝でも売り切れることがある) ◎ 取り置きなので確実 ◎ 在庫があれば確実。ただし配送日の調整が必要 △ 出会いもの
鮮度(冷蔵/冷凍) ◎ 冷蔵。ただし消費期限が短いものは前日〜当日購入 ◎ 冷蔵で受け取り日を指定できる △ 冷凍が主流。冷蔵配送を明記した店を選ぶのがコツ ◎ その場が一番新鮮
リードタイム 当日 数日前に連絡→前日or当日受け取り 5日〜1週間前の注文が安全圏(店により異なる) 旅の日程しだい
ひとこと 「どの店の何がうまいか」の指名リストが資産になる 待ち時間ゼロ。コストコ往復より速いことも 前日着はどの店も確約ではないので日程に余裕を 現地で食べて感動したものは、次は通販ルートを探す

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INGREDIENT FILES — 食材別・仕入れファイル

スーパーで買えない食材、8ファイル。

僕らが実際に買って焼いてきたもの、これから仕入れたいものを食材ごとに整理しました。実記録のあるものはエピソードつきです。

焼く前 — 仕入れお店を見る ↗ 焼いた後 — 僕らの実食

左: エビス通販の商品ページより(クリックでお店へ)

丸鶏(ホールチキン)

ルート①③冷蔵が理想

買えない理由: 置いている店が少なく、あっても朝のうちに売り切れる。

肉のハナマサには置いてあることがあり、僕らも月1BBQの丸鶏はオオゼキ松原店で調達しました。ただ朝6時半に行って残り1羽だったこともあり、当日勝負は運まかせ。しかも冷蔵の丸鶏は当日おろしで消費期限が2日程度なので、冷凍を避けるなら「前日に冷蔵で受け取る」段取りがすべてです。
店で買うなら
肉のハナマサ(朝イチ推奨)、オオゼキなど。精肉店への事前予約が確実
通販(冷蔵)
エビス通販(宮崎エビス鶏) — 中抜き2.2〜2.5kgで2,592円、冷蔵/冷凍を選択可、16時までの注文で翌日出荷価格は8/11時点
通販(冷蔵)
真栄ファーム(黒さつま鶏) — メス5,400円/オス7,020円、冷蔵発送を明記前日着は未検証
注意
「冷蔵5日/冷凍90日」のような併記の店は実質冷凍出荷のことがある。注文前に冷蔵指定できるか確認
焼く前 — 事前発注お店を見る ↗ 焼いた後 — 僕らの実食

左: サカナバッカ公式サイトより(クリックでお店へ)

サーモン(杉板焼き用)

ルート①②冷蔵

買えない理由: 杉板にのせる大きめの切り身・半身は、普通の鮮魚コーナーだと選択肢が乏しい。

僕らの看板料理・杉板サーモンの実感値として、サーモンは店で味が変わります。ライフのものは安くておいしいけれど、東急ストアのものとは素材の味がはっきり違いました。そして一番いいのは鮮魚店への事前発注。サカナバッカなら事前に発注しておけば待ち時間ゼロで、コストコまで車を走らせて駐車場に並ぶより圧倒的に速い。中目黒店以外にも店舗があるので、近くの店舗で同じ動きができます。焼きは中心53℃、初心者は養殖サーモンの方がアニサキスの心配がなく安全です。
事前発注
サカナバッカ — 中目黒・都立大学・中延・五反田・新橋ほかエキュート品川/秋葉原・グランスタ東京/丸の内・エキュート大宮など約10店舗。Webオーダー(取り寄せ予約)ありBBQ用切り身の予約条件は店舗に要確認
店で買うなら
東急ストア(僕らの指名店)。ライフは価格重視のとき
あわせて
杉板は10枚2,000円程度と安い。厚みは1.5cmだとやや薄く、2cmあると安心。2〜3回使い回せて、黒く炭化したら寿命
焼いた後 — 僕らの実食

スペアリブ(セントルイスカット)・バックリブ

ルート①②冷蔵

買えない理由: 日本の精肉店で「スペアリブください」と言っても、セントルイスカットにならないことが多い。バックリブは日本ではほぼ入手困難。

Weberアカデミーで学んだ本場の型は、1パック2枚・約3.3kgのセントルイスカット。低温125℃で2〜3時間→アルミ包み→仕上げの流れで、月1BBQではオオゼキ松原店のスペアリブでだいぶうまくいきました。背中側のバックリブ(赤身多めで淡白)は国内流通が薄く、見つけたら即確保級。裏側の薄い膜は必ず剥がします——スーパーのものは特に注意。
店で買うなら
オオゼキなど。骨つきバラの塊を扱う店で「セントルイスカットで」と相談
専門ルート
セントルイスカットはリョウセボンで販売あり(アカデミー情報)

ニクドの商品ページより(クリックでお店へ)

ジビエ(鹿・イノシシ)

ルート③冷凍が基本

買えない理由: そもそもスーパーに流通しない。専門通販が事実上の唯一ルート。

次に挑戦したい領域。ジビエ専門通販のニクド(nikudo.jp)にBBQ用コーナーがあり、信州鹿ロースのブロックや紀州イノシシの肩ロース・バラ・ももなど約20品が揃います。低温でじっくり火を入れるロー&スローと相性がいいカテゴリです。
通販
ニクド — ジビエBBQ用コーナー — 300〜500gブロックで2,780〜5,980円。注文から7日以降で日時指定可冷蔵/冷凍の別・最短納期は商品ごとに要確認
段取り
日時指定が「7日以降」なので、月1BBQなら開催日が決まった時点で発注しておくのが正解

グッドワン公式ストアより(クリックでお店へ)

近江鴨

ルート③④冷蔵選択可

買えない理由: 滋賀のブランド鴨。関東のスーパーには並ばない。

滋賀で食べた近江鴨がとてつもなくおいしかった——現地で買うのが一番ですが、実は生産者の直販通販があります。滋賀県高島市のグッドワンが公式ストアを運営していて、商品ごとに冷蔵/冷凍を選べるのがポイント。
通販
グッドワン公式ストア(滋賀県高島市) — ステーキカット4,480円、焼肉セット2人前3,470円、1羽ブロックセット約10,000円。商品ごとに冷蔵/冷凍/急速冷凍を選択可(価格は8/11時点・税込)
段取り
発送まで5営業日前後。お届け指定は最短4日先からなので、こちらも早めの発注が前提前日着の確実性は要調整

久礼大正町市場・山本鮮魚店の商品ページより(クリックでお店へ)

カツオ(藁焼き用の生塊)

ルート②③冷蔵希望

買えない理由: タタキ加工済みは通販に山ほどあるのに、「藁焼き前の生の塊」を売る店がほぼ見つからない。

BBQ芸人・たけだバーベキューさんが「一番おいしかった食材」に挙げたのがカツオ。高知で皮付きのカツオを藁の直火で強めに焼き、氷で締めずそのまま塩・ミョウガ・ニンニクで食べる塩たたきです。藁はホームセンターで買えるので、問題は魚体の仕入れだけ。調べた範囲では、明神水産も久礼大正町市場の店も主力は「焼き済みタタキ」で、生塊の通販は現時点で確立ルートなし。鮮魚店への事前発注(サカナバッカ等で皮付きの節どり相談)が現実解だと見ています。
現実解
鮮魚店に「皮付きのカツオを節どりで」と事前発注未実施・次回試して追記します
塊に近いのは
山本鮮魚店(久礼大正町市場) — 藁焼きたたきを節塊のまま氷詰め・冷蔵で直送。400g 4,950円〜生(焼き前)の塊対応は電話確認 0889-52-3373
焼き済みなら
明神水産(高知)の藁焼きタタキ3,780円〜(冷凍)。現地の味を知る参照点として
焼く前 — 発注先お店を見る ↗ 焼いた後 — 僕らの実食

左: ジョンソンヴィル公式サイトより(クリックで公式へ)

生ソーセージ・A5牛脂(精肉店もの)

ルート①冷蔵

買えない理由: スーパーのソーセージは加熱済み・加水でプリッと系が主流。良い牛脂はそもそも並ばない。

アカデミーで習った区別がそのまま仕入れ基準になります。生ソーセージ(熱の入っていない豚肉のもの)は精肉店で買えます——鎌倉ハムの生ソーセージやジョンソンヴィルが定番。ハンバーガー用ミンチは赤身:脂身=7:3が黄金比で、ジューシーさを足すA5牛脂はスーパーのものは非推奨、精肉店のものを。精肉店のミンチは53℃仕上げ、スーパーのミンチは63℃までしっかり——仕入れ元で火入れまで変わります。
買い方
近所の精肉店で「生ソーセージ」「ハンバーグ用に牛脂を少し」と相談。牛脂は無料〜少額でつけてくれる店が多い

ひね鶏(親鶏)

ルート③④要確認

買えない理由: 出産を終えた雌鶏。歯ごたえと噛むほど出る味が身上で、若鶏中心の関東のスーパーにはまず並ばない。

広島県三次市などの郷土食材。炭火で脂を落としながら炎で少し焦がし、塩とレモンで食べるのが王道です。西日本では「親鶏」「ひね鶏」名義の通販・道の駅流通があります具体的な仕入れ先は未検証・開拓中

この表の読み方: 価格はすべて2026年8月11日時点に販売ページで確認したもの(税込表記は各店に準拠)。未検証マークは、販売ページや電話での最終確認をおすすめする項目です。通販の「前日着」はどの店も確約ではないため、開催日の1週間以上前の発注を標準にしてください。

LOCAL GEMS — ご当地食材メモ

現地で出会って、持ち帰りたい味。

全国200回以上BBQをしてきたBBQ芸人・たけだバーベキューさんの「最高の食材」と、僕らが旅先で出会った味。まだ仕入れルートが確立していないものも、開拓リストとして載せておきます。

埼玉・深谷

深谷ねぎ

1本まるごと金網でコロコロ転がして真っ黒に。焦げた面をつるんとはがすと、やわらかく甘い真っ白なねぎが出てきます。冬が旬。産直通販あり。

兵庫・三田

三田の椎茸

かさを下に、ヒダを上にして岩塩をふって炙ると、かさの中にうまみの水たまりができます。こぼさず一口で。僕らも椎茸の肉詰め(8個で予算500円)で感動済み。

広島・三次

ひね鶏

噛むほど味が出る親鶏。上の食材ファイルにも掲載。現地の道の駅・精肉店が確実です。

滋賀・近江八幡

バームクーヘン豚

クラブハリエのバームクーヘンの切れ端を飼料に育つ豚。バームクーヘンに豚バラを巻いて焼くと「食事とおやつの間」の味になるそうです。滋賀・日野町の蔵尾ポークが生産元として知られています通販ルートは未検証

滋賀・高島

近江鴨

現地で食べて感動→通販ルートを発見、の成功例。上の食材ファイル参照。

高知

カツオの塩たたき

藁の直火で皮目を強く焼き、氷で締めずそのまま。塩・ミョウガ・ニンニク・軽くレモン。生塊の仕入れルートは開拓中です。

仕入れた食材は、
月1BBQで一緒に焼きましょう。

このページは、僕らが実際に買って焼くたびに更新していく生きたリストです。「この店の丸鶏がよかった」「この通販は冷蔵で届いた」——そんな情報こそコミュニティの資産。試した結果はぜひ教えてください。

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